私の育った上伊那地域には、隣近所などと約束し合って、農繁期の労働力を補い合う“ゆい”と言う習慣がありました。互いに都合をつけ合い、労働力という資源を循環させ、結果どの家も一年間の収穫を得ることができていました。これは、現在の地域ケアの中でも住民が自らの力で作り上げることのできる方法だと思います。

私たちは、地域住民のひとりとして、自らが持っている看護の力を、いま在宅療養されている方のよりよい生活のために資源として提供します。やがて私たちも必要な時が来れば、同じように資源の提供を受け、よりよい生活を営んでいくことができる。そんな資源の好循環が継続する地域づくりをめざしています。

在宅療養される方に提供できる私たちの資源は、良質で心のこもったものでありたいと願い、訪問看護ステーションを立ち上げ、これらの思いを込めた名前をつけました。 この訪問看護ステーションが、常に良い方向に上昇を続けるために、是非、ご利用頂いたお声をお聞かせいただけますよう、よろしくお願い申し上げます。

yui訪問看護ステーション管理者　高橋　光子